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あなたの家の救世主 ハウスドクター宮下の「あなたの家のココが危ない」
ハウスドクター プロフィール

住宅診断のエスパス・エスパス1級建築士事務所  代表:宮下 悟

建築暦23年の経験と知識をもとに安心して住める住宅を提供することを目的に、4年前に住宅診断専門の事業を開始する。STVどさんこワイド「ハウスドクター・家のトラブル解消術」に出演中。
この診断事例を新築、リフォームでより良質の住宅を造るために活用して頂ければ幸いです。

第二回:危険が住む家「屋根編」
現象1: 天井に進入する雨水による屋根の傷み!
現象2: 隠れたカビの発生と木の腐れが進行する危険な冬の屋根!
現象3: 1階の屋根の上に2階がある家の屋根の危険
現象4: 屋根から雨水が真っ直ぐ下に落下しない屋根の危険
現象5: バルコニーの鉄の手すりの錆びによって起こる危険
現象6: 出窓のしずくから起こる思わぬ危険

お問い合わせ現象1:天井に進入する雨水による屋根の傷み!

窓枠の木材が腐っている!夏でも雨が降った後には、2階軒天井に必ずこのようなシミが発生する。 足場を掛け、散水試験を行なうと、矢印の部分から雨が浸入していることが判明した。

1階の軒天井材が1〜2年でこのようになり、落下してしまう。 天井材に水がしみ込むことと、冬場にはその水が凍ることで凍害をおこし破壊されているが、その水はどこからくるのか?足場を掛け、解体調査及び散水試験を行う。
窓枠の木材が腐っている!試験の結果、屋根を伝わった水が巻き込み、天井材にしみ込む。更に板金の接続部から水が内部に浸入していた。1階と2階、同じような現象が出ても、原因は同じではなく、原因も1つとは限らない。
こうなってしまったら!2階屋根については板金を解体し、雨の浸入口に防水テープを貼り、更にコーキング処置をしました。また1階は板金を解体し板金の接合部にコーキング処置をし軒天井材と板金の取り合い部に水切りを新設しました。この結果2年が過ぎていますが問題は発生していません。

お問い合わせ現象2:隠れたカビの発生と木の腐れが進行する危険な冬の屋根!

 
よく見かける冬の風景。ツララだけではなく、屋根面に厚い氷が付着している。ここまでくると「すがもれ」(氷によりせき止められた水が逆流して板金から、水が浸入する現象)が起こっていても当然の状態です。ただ、家の方は部屋の内部まで水が入ってこないとこの現象には気付かないでしょう。しかし、普段見ることのない小屋裏ではカビや木の腐れが進行しています。原因としては屋根の勾配、天井、屋根面の断熱欠損、小屋裏の換気不足です。
これは5〜6年前に流行した雪を落とさない三角屋根です。軒先に多量の氷が発生し、本来、水を流すはずの樋まで氷で覆われています。これは当然、すがもれの原因になります。
これは一般的な無落雪屋根(スノーダクト)M型屋根などと呼ばれている屋根です。屋根全体に氷ができ、横樋と呼ばれる水を流す溝では氷の厚みが10cm以上にもなっています。これもすがもれの原因です。
こうなってしまったら!水勾配、断熱、小屋裏換気などの改良が必要です。断熱、小屋裏換気などの改良も必要ですが、氷を融かす、ヒーターの設置が必要な場合もあります。 

お問い合わせ現象3:1階の屋根の上に2階がある家の屋根の危険

写真は、1階の屋根上、2階に部屋がある建物の屋根部分の写真です。ちょうど、この部屋の小屋裏に水シミがあり、すがもれ、雨もれの症状が出ています。原因は外壁と板金のすき間、または外壁から、侵入した雨が小屋裏まで達したと考えられます。
こうなってしまったら!外壁の一部を解体して、板金の納めの改良や外壁の防水性能を改善する為に塗装、コーキングの打ち変えが必要になります。 

お問い合わせ現象4:屋根から雨水が真っ直ぐ下に落下しない屋根の危険

軒天井材が水を吸い込み、固定していた釘がきかなくなり落下してしまいました。これは雨もれや、すがもれではなく、屋根の水が真っ直ぐに落下しないで軒天井まで巻き込んで起こったものです。
こうなってしまったら!水が巻き込まれないよう水切りの設置が必要です。

お問い合わせ現象5:バルコニーの鉄の手すりの錆びによって起こる危険


これはバルコニーの板金の上に鉄の手摺を取り付けたものです。手摺が錆びて、板金の穴を通して、雨が浸入し、木製の下地、更にはその内部の木の構造まで腐らせた状態です。家の内部に雨が入ってきますし、放置するとバルコニー自体の崩壊につながり、危険な状況です。
こうなってしまったら!改修方法はバルコニー全体を解体するしかありません。外壁や屋根などは塗装をするなどのメンテナンスをされる方が多いですが、このような部分にもメンテナンスは必要です。

お問い合わせ現象6:出窓のしずくから起こる思わぬ危険


出窓の天井部分にすがもれが発生。これは出窓の上にある、小さな屋根に氷ができ、その氷でせき止められた水が板金から逆流して水が浸入したものです。(写真右)木製の下地は水を吸い込んでびしょびしょの状態になり、一部ではその水が凍っていました。
こうなってしまったら!この小さな屋根を解体撤去することで、すがもれは解決します。 

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