2006年の秋、伊達市に産声をあげたこの平屋のブロック住宅は、老後に向けた配慮を細部にまでに施したバリアフリー住宅である。
玄関へは緩やかなスロープになっており車椅子でも楽々上ることができる。そして、一度家に上がってしまえば、跨がなければならない障害物は、何もなくなる。通路やドアも車椅子一台が悠々と通れる広さを確保してあり、何のストレスも感じずに過ごすことができる。
ご主人も「毎日暮らす家だから、ちょっとした不満でも大きなストレスに感じてしまうもの。だけど、この家は本当に住みやすくて外から帰ってくると、ホッとするんです」と穏やかな笑顔で話してくれた。
「ホッとする」家。
それは住宅の一番の理想形ではないだろうか。家族の笑顔が揃い、温度的な暖かさと感覚的な温かさ、ふたつのぬくもりが出会って初めて「家」になるのだと思う。
こちらの家では、ご主人のこだわりの一つ“本当の外断熱”を施し冷気をシャットアウトしている。また、窓は三重ガラスで高い密閉性を実現している。さらに、ブロックの蓄熱性も十分に力を発揮し家中がいつもポカポカなのだ。
しかし、何よりも驚きなのは、こちらの家にはストーブがないこと。暖房器具は、なんと床暖のみだ。同じ道産子としては全く信じられない装備である。だが、既に一冬越していることがすべての説明になるだろう。抜群の気密性と断熱性で家の中のぬくもりは完璧に守られているのだ。
ポカポカでストレスのない家。こだわり抜いた結果がこの形になった、と語るご主人は、これから新築される方々へも、「こだわるところはとことんこだわるべき」とアドバイスする。また、安全や健康といった「家」の基本的なことも大切にしてほしいと語ってくれた。 |