
▲雪舟庭園
室内から垣間みる苔むす庭も美しい |
最近、インテリアや小物でも”和”が世界的に人気です。庭も同様で、現在日本庭園が「ZEN GARDEN」という名称で世界各国で親しまれています。今年、私関本の宗派である東本願寺の屋上庭園を手掛けることになりました。その視察も兼ねて、京都の寺巡りをしてきました。
今は、庭に対するオーナーの方の考え方というのは「参加する庭」です。(住む人が主役) しかし、日本庭園はあくまで「観る庭」であり、作り手が主役なのです。
改めて、日本庭園をみて思いましたのは、「昔の日本人は粋な方が多かったのだな。」ということです。全てにゆとりがあり、ぜいたく感があります。良い作品を作ることが第一目的なのです。今は、予算や近隣への配慮等、制約もありますものね…。
今回見てきた中で、特に印象に残っているのは東福寺の中にある雪舟寺です。時代は寛政・応仁の頃で、古来から有名な画聖雪舟が作成したものです。
昭和に、重森三玲氏が復元に当りました。(松尾大社の松風苑も作庭した。現代最高の芸術的作品として知られている)
様式は、禅院枯山水式と称されるもので、京都最古の枯山水庭です。
蓬來の連山を表現しており、その中でも石組の亀が有名で、その亀が頭や手足を動かして這って居た。というエピソードが残っているそうです。
庭には、ツゲや松、椿、スギゴケがバランス良く植えられ、歴史の深さを感じました。全ての庭に、作り手の人生観、そして物語があるのです。
今回の視察は、自分の未熟さを改めて痛感したものとなりました。
皆さんも機会があれば、是非庭造りをしてみてください。 |